豆知識

黒豆納豆

 納豆に含まれる納豆菌には、悪玉菌を抑えて、善玉菌を増や
すはたらきがあります。また、肉を中心とした食事やダイエッ
トのため生野菜のサラダだけなど、偏った食事を続けたり、ス
トレスがたまると、食べたものが大腸で消化されずに残ってし
まい、カラダに有害な腐敗産物が作られます。これが大腸に滞
ると腸内腐敗がおこり、肌荒れや肩こり、体臭・口臭などの原
因となります。さらにガンや高脂血症などの致命的な病気につ
ながります。納豆を食べると、この腐敗産物を減らす効果が期
待できます。納豆に含まれている効果の高い成分について説明
いたします。

●ナットウキナーゼ・酵素類
 納豆には、血栓を溶かして、血液をサラサラにして血流を良
くするナットウキナーゼという酵素が含まれています。納豆は、
中性脂肪値・コレステロール値の低減はもちろんのこと、血栓
予防作用や骨粗しょう症予防作用、また肝機能改善の効果も多
くの臨床実験で認められています。(ナットウキナーゼは60度
程度の熱に弱いので、ご飯の上やみそ汁などには入れないでく
ださい)

●ジピコリン酸
 納豆のネバネバした糸の中に含まれ、納豆菌が増殖する際に
作り出されます。抗菌作用があり、O-157やコレラ、赤痢、
チフスなどに対して強い働きをしめします。

●ムチン質
 オクラ・山芋の粘りと同じもので、正式な学名は「グルタミ
ン酸ポリペプチド」といいます。肌をうるおす効果があるため、
若々しい肌をつくります。また、タンパク質の吸収を助ける作
用があり、胃壁を保護して、胃潰瘍や胃炎を防止してくれます。

●大豆イソフラボン
 大豆製品の中で、イソフラボンを最も効率よく摂取できる
は納豆です。大豆の胚芽に多く含まれる成分で、体内で女性ホ
ルモンと同じように働きます。よく知られている健康効果は、
更年期障害や骨粗しょう症の予防に効果があります。

●食べ合わせ
 納豆にはビタミンAとビタミンCは含まれていないため、完
全食とするには補う必要があり、薬味としてビタミンA・Cを
含む、刻みネギを入れることは、先人の知恵と思います。現代
の野菜では、ビタミンAとビタミンCを多く含む「ブロッコリ
ー」等と組み合わせれば、完璧な栄養バランスとなります。

~黒大豆の健康効果~

 黒大豆の黒い色はポリフェノールの一種で「アントシアニン」
という色素です。アントシアニンには、活性酸素の害を防ぐの
老化を防止するほか、血液をさらさらにする、体脂肪を付き
にくくする、美肌を保つ、視力低下防止など多くの効果があり
ます。

~善玉菌に包まれた生活を~

 私たちの祖先は菌と言われています。多くの種類と多くの量
の善玉菌を体内に取り込む必要があるのに(人間の細胞の数7
0兆個、腸内細菌数100兆個)現在、多くの食品添加物や除
菌剤の生活に慣れて体内の菌の種類、量が激減しています。そ
のために身体の抵抗力が低下しています。善玉菌をいっぱい増
やすことによって悪玉菌から身を守ることができるのです。
玉菌に包まれた生活を心がけましょう。